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モールディングサーミスタが抜けてしまった場合の対処方法(重要)

重要なお知らせです
現在提供しているモールディングサーミスタですが、数名の方より『使用中に抜けてしまった』との連絡を頂きました。
画像下が抜けてしまったサーミスタです。
抜けてしまったサーミスタ

※Repetire-idbox!をお使いで、モールディングサーミスタをご使用中の方へ
Repetire-idbox!の諸機能の中でヘッドの温度検知機構に重大な欠陥がございます。
本文中にその機能欠落の説明を行っておりますが、簡単に説明すると、『サーミスタの故障や脱落によって発生する急激な温度上昇や温度降下に対する制御に欠陥があります』
この機能は重要なフェイルセーフ機能なのでRepetire-idboxをお使いになっているユーザーさんは早急に本家版Repetire-Hostにリプレースされることを強くお勧めします。
また、以下の抜け止め加工未対策のモールディングサーミスタ+Repetire-idbox!をご使用中の方は速やかにサーミスタを純正に戻されるか、以下の抜け止め対策を行って下さい。

この抜けてしまったサーミスタの補修方法をお知らせします。

このモールディングサーミスタはサーミスタ本体をネジの切られたケーシングに挿入して耐熱接着樹脂で固定したものです。
新品の場合は引っ張っても抜けないのですが、長い間高温に晒されていると樹脂の接着力が落ち抜けてしまう場合があります。
製造メーカには事象を報告し改善するとの返答を頂いたのですが、改善はいったいいつになることやら…
悠長に待ってもいられないので、抜け止め対策を行うことにします。

理屈は簡単でケーシングに小穴を開けサーミスタの樹脂とケーシングの間にピンを打ち物理的に抜けないように加工します。

準備するもの
・0.4Φ又は0.5Φドリル(対応するピンバイス)
・0.4Φ弱又は0.5Φ弱の金属棒(材質は何でも問題ありません。私は1/8W又は1/6W抵抗の足(ニッケルメッキ銅線約0.47Φ)を切って使っています)
・サーミスタケーシングが咥えられる小型のバイス
・ニッパー

修理方法
※サーミスタユニットは④の行程まで絶対に挿入しないで下さい。

①サーミスタケーシングをバイスに挟む
②サーミスタケーシングのネジと反対側の端から約1mmのところに0.4(0.5)Φの穴を開ける
モールド部分穴あけ

③0.4(0.5)Φ線を約2mm~3mmに切断する(先端は斜めに切るようにすると後でピンの挿入が楽になります)
  (これが物理的に抜けどめの固定ピンとなります)
④サーミスタをケーシングに挿入する
 この時サーミスタケーブル(2本の平行線)が穴と直角位置になるように差し込む。
 これは穴とケーブルが一直線になった場合⑤でピンを埋め込むときに2本がピンで押されてしまうことを防ぐためです
  (ピンはケーブルとケーブルの間に入るようにする)
 樹脂側から見るとサーミスタケーブルが殆どの場合片側に寄っています(私の手持ちのセンサーケーブルはせべて片側によっていました)ので 穴を開ける樹脂部分は樹脂部分がなるべく多い方にしたほうがトラブルが回避できます。
⑤差し込んだサーミスタモジュールの樹脂部分を②で使用したピンバイスで約1mm穴を掘る(②で開けた穴がガイドになります)
 この部分は慎重に行って下さい。掘り込みすぎるとサーミスタケーブルのテフロン被覆を傷つけてしまいます。
 指で慎重にドリリングして下さい、ドリルの刃が樹脂に当たると抵抗を感じます(ドリルを抜いて先端に黒い樹脂がついていることを確認すればなおgood)
⑥樹脂を約1mm彫り込み、ケーシング外側より③の固定ピンを差し込む
 私は固定ピンを予めニッパで軽く咥えピンに傷をつけて抜けにくくしています。
⑦固定ピンを止まるまで差し込んだら固定ピンを軽く2~3回叩き、ピンをできるだけ樹脂に食い込ませるようにして下さい。
 これで樹脂にピンが打ち込まれたことになり物理的に抜けなくなります。
  サーミスタユニットを引っ張って抜けるようであれば樹脂へのピンの打ち込みが少ないため、再度⑤から行って下さい。
 ※テスターがあればサーミスタの抵抗値を計測して下さい(0Ωの場合は短絡、無限大の場合は断線しております)
 ※この場合は私宛ご連絡下さい、予備のサーミスタ(未対策品)をお送りいたします)

⑧サーミスタユニットのコネクタを接続して(サーミスタはヒートブロックに挿入しません)idbox!の電源を入れ、サーミスタを指で持ってサーミスタが温度を検知しているか確認して下さい。
  (指で持つと体温によってサーミスタの温度が上がります)
 ※ご注意:電源を入れた時サーミスタは室温を表示しているはずです。万一サーミスタが0℃(あるいはMin Temp Error)を示した場合はピンの打ち込み過ぎに因るサーミスタケーブルの短絡あるいは断線が考えられます。
 ※この場合は私宛ご連絡下さい、予備のサーミスタ(未対策品)をお送りいたします)
⑨サーミスタのコネクタを抜き、固定ピンのサーミスタケーシングから出っ張っている部分を切断する
モールディングサーミスタ抜け止め加工完了
⑩元通りヘッドブロックにサーミスタをセットしコネクタをはめれば修理完了です。
文章で書くとかなりややこしいのですが、実際の作業時間は15分程度です。

エラーは『Max TEMP Error』、『Min TEMP Error』のほかに『Heating faild』というErrorが出る場合があります(本家版Repetire-Hostの場合、Repetire-idboxはこのエラーは無視している模様です)
プリンタエラー画面

このエラーは一定時間であらかじめ決まられていた温度上昇がなかった(あるいは急激な温度下降があった)場合に発生します。
これはこのサーミスタが抜けた場合にも有効に働きます(サーミスタが抜けてしまったため急激な温度低下が起こりRepetire-Hostが異常と判断します)
この機能が殺されているRepetire-idboxでサーミスタ抜けが起きた場合は、Repetire-idboxはヘッドの温度低下と誤判断してヒーターに通電しっぱなしとなってたいへん危険な状態となります。
なぜこの機能を殺したのか理解に苦しむところです(というかRepetire-idboxソフトが作られたときはまだこの検知機能が実装されていなかったのかもしれません。

どちらにしろ、重要なフェイルセーフ機能なのでRepetire-idboxをお使いになっているユーザーさんは早急に本家版Repetire-Hostにリプレースされることを強くお勧めします。
Repetire-Host(本家版)はこちらからダウンロードできます。
Windows版の最新Ver.は2.0.5です。

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